フィンランディア

 言わずと知れたシベリウス交響詩

これを「ら・ら・ら・クラシック」で解説・演奏していた。(NHK総合の土曜日夜放送)

フィンランド賛歌で第二の国歌とも云われており、あらゆる脅威や困難に対してフィンランドは立ち向かうだけでない、それを通して目覚めるのだそうである。

 

曲の後半、あの美しい旋律をフルートとオーボエが奏で始める。

グッと目が潤みだす。苦難を乗り越えたあとにくる何ともいえない歓喜の希望感が湧いてくる。みんなで心をひとつにしたくなる。

そう!、あの東北での大災難の鎮魂歌としてもよく演奏された。

よく聴きなれた唱歌「故郷(ふるさと)」も似たような情感をかもし出すことを、あの時知った。

そしてベートーヴェンの第九交響曲もあの時世界のあちこちで演奏され放送された。

いい音楽の持つチカラは民族を超えるし、思い至る情景も同じだ。

 

 安っぽい商業音楽が幅を利かすメディア、それに巻き込まれ落ち着きを無くした多くの現代人に、美しい名曲たちに気づいて、もっとゆったりと生きなおして欲しい。